














保育園の活動に柔軟に対応し、保育以外の様々な活動をも誘発するような場所ができればいいと考えた。
L字型の空間に、大きな雲のような階段状の什器を満たす。
透明な場所から雲が発生し、空を、緩やかに覆っていくように。
音楽会では座席に、ダンスや劇では舞台に、子供たちの作品発表のときは展示台に、またある日には山登りをしたり。そういう、移ろいゆく変化の相が、この保育園にふさわしい気がした。
雲のワクワクするような自由さ、柔軟さ、おおらかさに溢れる場所、子供の想像力を無限大に広げる場所を実現させたかった。設計中、雲をぼんやりと眺めながら循環する瑞々しい光と、子供の遊ぶ姿を重ねて考えていたように思う。
雲は空で刻々と姿を変化させる。雲の什器は視点の移動により様々な姿をみせる。そこに子供たちは四色のおにぎり型の椅子を、積み木遊びのように置き彩っていく。
什器は子供の目線でグラデーション状に塗り分け、子供にとっては雲の中。ラインより上を眺めると、雲から突き出し天にそびえる山々のようにも見える。大人は雲を見下ろす巨人となる。
中央のミニハウスには子供だけが知っている洞窟の世界、アーチの連続する世界がある。天井に開けられた窓から、三角の空を眺めたり。
ミニハウス上部の「天空の板」の裏は赤い鏡の世界。三歳児の平均身長にあわせ、大人もかがめば子供の世界へと冒険し遊ぶことができる。大人になってから訪れると印象が変化するだろう。記憶の洞窟のようなものができたらいい。
雲で満たされたこの場所から、二つの世界の冒険物語が生まれ、
生き生きとした活動が展開されていくことを願っている。





news→ KIDS DESIGN AWARDS 2010 受賞(キッズデザイン協議会 / 経済産業省)
principal use : nursery school
building site : yokohama,kanagawa
contractor : setup / special thanks to naritake fukumoto
completion date : 2009














